• 見た目のコンプレックスに悩まされて人前で笑えない、口元を隠す
• 歯ブラシがすみずみまで届かないため、むし歯や歯周病のリスクが高まる
• 顎に負担がかかることで頭痛や肩こりなどに繋がる
• 発音が悪くなる
• よく噛めないことで消化器官に負担がかかる

むし歯は虫歯菌による感染症です。虫歯菌は私達の飲食物を栄養にして酸を出し、歯を溶かします。歯の表面には、粘着性のある物体が付着しており、これをプラーク（歯垢）といいます。プラークは細菌の集合体で、このプラークを除去するために、日々の丁寧な歯磨きが重要となります。

しかし、口の中は自分ではすべての部位を見ることができません。そのため少なからず磨き残しがあり日々それが蓄積されます、定期健診で早期に発見し治療をおこなうか、歯科医院で定期的なプロケア（プロの第三者目線によるクリーニング）を受けることが必要です。

歯周病は歯周病菌による感染症です。原因は歯周ポケット内のプラーク（歯垢）です。プラーク1mg中に10億個もの細菌が存在しており、その中に歯周病を引き起こす細菌もいます。歯周病菌はタンパク質（食べ物、血液、ホルモン等）を栄養として毒を放出し、あごの骨を溶かします。また、プラークを十分に除去できないと、やがて歯石と呼ばれる硬い物質に変化します。

歯石は歯ブラシでは除去できず、ますます歯周病のリスクが高まるため、プロケアで歯石を取る必要があります。

歯並び・噛み合わせ・骨格は密接に関連しています。不正咬合を放置すると、見た目の問題だけではなく、噛み合わせや骨格のバランスにずれが生じるようになります。また、骨格に異常がある場合も同様に、噛み合わせや顎関節に悪影響が及ぶ恐れがあります。

矯正治療は、歯を単にきれいに並べるだけではありません。口腔機能を改善するために、骨格や歯並びなどのバランスを整えることを目的としています。矯正治療を受けていただくことで、見た目と機能の両方が改善され、生活のあらゆるシーンの快適性が高まります。

矯正治療と言えば、矯正装置が目立つイメージがあるかもしれませんが、マウスピース矯正や裏側矯正など、目立ちにくい装置の使用も可能です。矯正治療に少しでも興味がある方は、当院までお気軽にご相談ください。

矯正治療で歯並び・噛み合わせを整えると、全身の健康に良い影響が及ぶことが期待できます。例えば、咀嚼や嚥下、発音、唾液分泌による口腔内を清潔に保つ働きなどが整って、歯や消化器官、顎関節などへの負担が軽減されます。また、よく噛めることで栄養を十分にとれるようになるでしょう。そして、よく噛めることで唾液の分泌が活発になり、食べ物と混ざり合うことで飲み込みやすくなります。そのほか、出っ歯や開咬で口を閉じられなかった症状が改善され、口呼吸が鼻呼吸へと変わります。鼻呼吸であれば、ホコリや細菌、ウイルスが体内に侵入するのを防ぐことが可能です。

また、口呼吸は下が下顎の中に落ちることで舌の筋肉が弱くなり、やがて舌が喉の奥に落ちるようになります。これが睡眠中に起きると、呼吸ができなくなる睡眠時無呼吸症候群を発症します。睡眠時無呼吸症候群は、高血圧や狭心症、脳卒中、心筋梗塞などのリスクが高まるとの報告もあるため、矯正治療は健康寿命にも大きく関わっていると言えるでしょう。

当院では、心身の健康を取り戻すことを目的とした矯正治療を行っております。健康な状態を少しでも長く保ちたい、いつまでも食事や会話を楽しみたいという方は当院までお気軽にご相談ください。

矯正治療できれいな歯並びを手に入れても、むし歯や歯周病で歯を失ってしまっては矯正にかけた時間や費用が無駄になってしまいます。矯正治療後も健全な口腔内を保てるように、定期的に予防処置を受けることが大切です。日々のブラッシングだけでは、どうしても清潔な状態を保つことができません。定期的にプロのクリーニングを受けつつ、口腔内チェックでむし歯や歯周病の早期発見を目指しましょう。

矯正治療の後は、歯が不安定な状態にあります。そのまま放置すると、歯並びが再び乱れてしまう恐れがあるため、保定装置による保定が必要です。後戻りすると再治療が必要になるため、余計な時間や費用を消費しないためにも、歯科医師の指示に従って保定するようにしてください。