中学生以上の矯正装置には、王道のワイヤーブラケット矯正を一般的に使用する場合が多いです。
しかし、最近は、インビザラインをはじめとした、目立ちにくいマウスピース矯正装置も選択肢として選ぶことができます。
ワイヤーブラケット矯正は、コンタクスポーツ（ラグビーやアメリカンフットボール等）や人と衝突する可能性のあるスポーツでは危険性の観点から選択できませんでした、また自分で取り外し可能なため吹奏楽をはじめとした部活動にも影響を与えることが少なく、インビザラインのようなマウスピース矯正を選ばれる方が増加しています。
ただ、ここでも注意点ですが、『自分で取り外せる』ということは、本人がマウスピースを入れていなくては歯並びは改善しないばかりか、中途半端に始めたてしまったり使用期間を守れないとマウスピースが入らなくなってしまいお金も無駄にしてしまいますので、しっかり、デメリットを把握していただいてから矯正治療を選択していただくことが大事です。

よりきれいな歯並びへと改善できる

歯の周りには、歯槽骨や歯根膜、歯茎などの歯周組織があり、これらが吸収と新生を繰り返すことで歯が動きます。歯周組織が健康な状態だと、歯を効率よく動かせます。しかし、年齢とともに歯周組織の機能が低下していき、次第に矯正治療の効果が低くなるのです。そのため、中学生や高校生の時期に矯正治療を行うことで、より効率的にきれいな歯並びへと改善できます。

周りの友人も矯正治療を受けている

近年、歯並び・噛み合わせの重要性が広く認知されたことで、矯正治療を受ける中学生や高校生の方が増加傾向にあります。
背景には、日本でもグローバル化が進んでいることが挙げられます。特に欧米諸国では、歯並びの美しさを重要視し、就職のみならず、仕事でのポストにも影響を与えることが知られており、御両親が『社会人になるための贈り物』として、大学生を含む、学生期間中に矯正治療をされるご家庭も増えています。
特に、中高生の場合は周りの友人も矯正治療を周りの友人も矯正治療を受けていれば、ご自身も矯正治療を受けやすいのではないでしょうか。

部活動への影響が少ない

矯正治療は、部活動に大きな影響を与えません。ただし、運動部は転倒や顔への衝撃などが懸念されるため、マウスピース型矯正装置を選ぶ方がよいでしょう。また、吹奏楽部で管楽器を演奏している方も、ワイヤー矯正では演奏に支障をきたす可能性があります。当院では、部活動の特性や生活環境などを踏まえ、最適な矯正装置をご提案しておりますのでご安心ください。

受験勉強も考慮

受験勉強中に、矯正装置による痛みを感じると集中力が途切れ、勉強の効率に支障をきたすのではと不安を感じる方は少なくありません。個人差はありますが、矯正治療で強い痛みや違和感が生じることはありません。矯正装置を装着したばかりの頃は、歯が動く際の痛みや違和感が気になることもあるでしょう。しかし、次第に慣れて気にならなくなる方が多いです。矯正治療の中盤から終盤にかけては、トラブルが起きる心配も少なくなり、装置の調整次第で痛みや違和感をコントロールできるため、受験勉強に大きな支障はないと考えられます。

このことから当院では、治療の中盤から終盤と受験が被るように矯正治療を始めることを推奨しております。